創造工学部では、全社の創業理念である「産業界と学界をブリッジする活動」に基づき、次のような活動を行っています
「インターネット・インタビュー・システム」
1986年にコンジョイント分析を含めた対話型コンピュータ・インタビューを実施(渋谷パルコ前)。
1991年にはマルチメディア対応の『インタビュー・システム』をMacintosh上で実現し、MacExpoで発表。回答者が意思決定する際の状況をコンピュータ空間で仮想実現することで、楽しみながらデータ収集できるシステムとして注目されました。その後、インターネットの利用者拡大とともに、インターネット・インタビュー・システムを実用化。作成されたアンケートを、自社開発した分析ツールと連携して活用することでより付加価値の高いサービスを提供しています。
「サンタフェ研究所とMAS(Multi-Agent-Simulator)」
1984年、学際的な研究組織をめざしてニューメキシコ州サンタフェに設立されたサンタフェ研究所。同研究所は、「複雑系」の研究で世界に知られるほか、自然科学と社会科学を区別せず、進化学や地層学の研究、収穫逓増の経済学の提唱などで、学界だけでなく産業界からも期待が寄せられています。当社では、同研究所の企業向けプログラム(Bus-Net)に1996年から参加し、各種のセミナー、サマースクールに出席しています。
具体的には、経済学、マルチエージェント・シミュレーション研究、遺伝的アルゴリズムを含めたAdaptive Systemの研究などに参加し、これら先端的な情報技術の利用を推進しています。とくに、マルチエージェント・システムの分野では、同研究所で開発されたプラットフォームであるSWARMを深く研究しました。その後、日本語環境で動作する、より使いやすいMASシステムを独自に開発しました。
※第21回日本オペレーションズ・リサーチ学会にて、MASは、事例研究賞を受賞いたしました。
※サンタフェ研究所ホームページは、こちら
「国際大学GLOCOM」
情報技術と社会との関わり方をテーマとする同センターのプロジェクトに参画し、最新の通信産業動向や情報技術を基盤とした新しいサイエンスの可能性を探求しています。
※国際大学GLOCOMホームページは、こちら
「研究交流活動」

創造工学部のスタッフの多くは、マーケティング・サイエンス学会、経営情報学会、オペレーションズ・リサーチ学会に所属するほか、海外ではAMA(American Marketing Association)、Esomar(European Society of Marketing Research)のセミナーに参加。さまざまな研究発表を行っています。また、海外パートナー企業の主催するコンファレンスでも連携を深めています。さらに各大学での講演・授業を行っています。

「『マーケティング・サイエンス入門』の出版協力」
『マーケティング・サイエンス入門』(古川一郎・守口剛・阿部誠[著])は、マーケティング・サイエンスの考え方や手法について、初学者にもわかりやすく書かれた入門書として、1993年に初版が刊行されました。本書の特徴は、マーケティング・サイエンスのモデルを、データ分析にどのように活用していけば良いのかを体感できるようにWebエクササイズを設けていることにあります。我々は、著者の先生方および日本マーケティング・サイエンス学会との長年の関係から、本書において、このWebエクササイズ作成などに協力させて頂きました。幸いにも、本書は、出版以来、実務家を含む広範な読者にご好評を頂き、2011年に最新のトピックを含めた新版として改訂しました。
※『マーケティング・サイエンス入門』のHPは、こちら